目次
・ざっくりと紹介 足利市とは?
今回の舞台は以前にも記事に上げた東の小京都こと、栃木県足利市。
群馬県の北東、鶴で言うところの首の辺りだ。
また足利市も館林市と同様「足利学校」や「鑁阿寺」・「織姫神社」など歴史的建造物や魅力的なスポットが多く、一日で全てを巡る事はかなり難しい。
他にもイルミネーションで有名な「あしかがフラワーパーク」があるのもこの足利市だ。
足利氏発祥の地としても知られ、フランシスコ・ザビエルが「坂東の大学」と呼びルイス・フロイス が日本全国で唯一の大学と記した足利学校がある。
引用元 : 足利市 Wikipedia
南は風情残る市街地が広がり、北は随所にある山寺や緑豊かな山間部と一つで二度楽しめる足利市。
今回はそんな足利市で毎年1月中に開催されている足利七福神巡りを目的に突撃してきた。
こちらが以前足利市を訪れた時の記事になります、あわせてどうぞ。
一年の安泰と益々の発展を願う、足利七福神巡りとは?
事の発端
足利七福神巡りとはその名の通り足利市に存在する七福神を巡るスタンプラリーの旅である。
足利市には七福神を祀っている神社や寺院が数多ある。
そんな神社や寺院を巡りお賽銭、一年の安泰と益々の発展を祈願し参拝。
そして七福神スタンプを押印するのだ。
七福神と言うからにはご想像の通り最低七カ所別々の七福神スタンプで埋めなければならない。
もちろん回る順番や移動手段など決まりはないし、七福神が存在する神社や寺院のマップも無料で手に入る。
更には全てコンプリートした後、その台紙を使って応募すると素敵な景品も頂ける。
足利市には幾度となく足を運んでいるが七福神巡りはした事がなく、また該当するスポットで訪れた事がない場所も存在する。
改めて足利市を撮影出来るし祈願も出来る、景品も貰える。
そして何より訪れた事のない場所へ行ける、やらない理由が見つからないではないか。
そんあ経緯もあり2023年は足利七福神巡りを行なってみる事にした。
徒歩で行くか? 車で行くか? ルートや如何に。
:足利市観光協会 公式パンフレットより
さて、行くの良いが問題はルートと移動手段だ。
市街地内で徒歩で回れるルートもあるし、自転車を使ってのルートや車を使ってのルートもある。
足利市観光協会の公式サイトでパンフレットが閲覧出来るので是非ご覧いただきたい。
どれも中々のボリュームなのがわかる。
ネットで調べると徒歩で回れる市街地エリアの記事はチラホラ見かけた。
自転車で周ると言っても、以前乗っていたロードバイクは手放してしまったし、こちとら中々の重量装備。
何よりヒルクライムなんてもう一瞬もしたくない。
そして何より一番訪れてみたい所が毘沙門天が祀ってある大岩山最勝寺の時点でもう車しか選択肢はない様なものだ。
その後はこれまた山奥にある弁財天が祀ってある名草厳島神社。
ここな以前何度か訪れた事があるが、余りに自然過ぎて一人ぼっちだとめちゃくちゃ怖い。
スピリチュアル的な事ではなく野生の獣的な怖さだ。
そんな経験もあり、今回は普段トレランする時に携帯している電子ホイッスルを持っていく事にした。
がしかし、この名草厳島神社はかなり雰囲気のある素晴らしい場所。
しかもあの鬼滅の刃で炭治郎が真一文字に切った大岩も存在する隠れた名スポットである。
そんな二カ所の大移動の後は市街地に戻り、鑁阿寺を中心に徒歩で街をスナップしながら周ろうかと考えている。市街地エリアに戻ればその場その時の状況で如何様にでもなる。
無事ルートが決まった所で早速出発するとしよう。
始まりの地 足利市観光協会 太平記館
まずはスタンプラリー用の台紙を手に入れるべく、始まりの地 太平記館を目指す。
ここが足利市観光協会が運営する太平記館だ。
駐車場も2時間まで無料でちょっとしか休憩や近隣の観光なども可能である。
ちなみに道路を渡った西側には足利学校や鑁阿寺があり、南東には伊勢神社がる。
お店の方に許可を頂き撮影。
太平記館は足利市のお土産を数多く取り扱っている。
お土産に迷ったらこの太平記館を一度覗いてみる事をオススメする。
足利市内の観光情報やレンタサイクル貸出など観光に関わる事は大概の事が解決出来るはずだ。
カフェも併設されており休憩も出来る。
店内は清潔感がありとても綺麗で過ごしやすいだろう。
この日は開店一番で突撃したので人の姿はまばらだった。
そしてパンフレット置き場にお目当てのスタンプラリー台紙を発見。
入り口入ってすぐの所にパンフレット置き場があるので迷う事はないだろう。
そんな訳で太平記館を後にし毘沙門天を祀る大岩山最勝寺を目指す。
ここからだと車で15〜20分前後程かかる模様だ。
関東最古の毘沙門天 大岩毘沙門天
石段を登り仁王門を目指す
市街地を抜けしばらく走ると一気に山深くなってきた。
Googleマップを見る限りだとかなり細く曲がりくねった道を行く。
太平記館の方に尋ねた所、お寺の駐車場は最近整備されており車で行っても問題ないとの事だった。
実際の駐車場に到着した。
確かに駐車場は最近整備されたらしく新しい。
入り口の間口が結構際どいが大丈夫だ。
しかし問題は駐車場ではなくここに来るまでの道中である。
いかんせん狭い。
ギリギリすれ違えるかどうかの広さで、路肩に寄り過ぎるともれなく転落する。
この日は1月4日の早い時間だった事もあってか何とか車と会う事はなかったが、撮影を終え車に戻る頃には駐車場はそれなりに埋まっていたので、行き帰りの際は注意して頂きたい。
またロードバイクやランニング、登山をしている方が多くいるのでこちらも要注意だ。
とりあえずここまで辿り着けば一安心。
駐車場から歩いてすぐに社殿への長い石階段が。
結構急で幅や傾きがまばらなので転ばない様に気を付けよう。
途中の金剛力士像が置かれている仁王門にはこんな札が。
そう、皆さん記憶に新しいと思うが以前足利市で発生した山火事、ここはその山火事の火の手が寸前の所まで迫っていたそうだ。
そんな中消失を防ぐ為、文化財などの運び出しが行われたそうなのだがその際破損してしまった箇所があるらしいのだ。
その為金剛力士像はご覧の通りその姿は無く、あるのは破損前の姿の大きな印刷物だけだった。
目力が鋭い。
やたら生々しく、ある意味恐怖さえ覚える。
仁王門を抜け本殿を目指す
そんな仁王門を抜けるとやがて鐘楼が見えてくる。
もちろん鐘撞する事も可能なので本殿参拝後に再度立ち寄る事にしよう。
境内にある富士山展望スポットを見つけたので望遠で覗く。
雪が吹き舞う富士山と足利の街並みが広がっている。
圧縮効果が素晴らしい。
そんなこんな本殿に到着した。
言わずもがな立派である。
その佇まいから毘沙門天の威厳と悠久の歴史が感じ取れる。
また夏に来れば緑が深く、秋に来れば紅葉が素晴らしいだろう。
正月三が日はご開帳されている様で毘沙門天様のお顔を伺う事で出来る様だ。
しかしこの日は1月4日、七福神巡りは4日開始なので残念ながら叶わなかった。
参拝し無事スタンプも押印完了。
途中通り越してきた鐘楼に再度立ち寄る。
文化財保護費用の為鐘撞は一回100円。
収めていざ鐘撞。
心地良い美しい鐘の音が山の中に響き渡った。
この先まだまだあるので早速次に向かうと致しましょう。
途中境内にあるとうふ料理屋。
どういう訳でここに豆腐料理屋があるのかはわからないが、折角なので一枚。
ちなみに正月休み中で閉まっていた。
これが炭治郎が切った岩! 雰囲気抜群 名草厳島神社
木々に囲まれた薄暗い参道を行く
先程の毘沙門天から車で約30分。
一度山を降りて市街地を走り再度山を登るという大移動の末辿り着いた名草厳島神社。
ここはロードバイクに乗っていた頃から何度か訪れた事がある場所だ。
それでも来る度にこの入り口の鳥居に圧倒される。
もう入り口から雰囲気抜群である。
素晴らしいの一言。
鳥居をくぐり本殿へ向かう参道。
木々の背が高く周りは山に囲まれたこの薄暗い参道を一人寂しくビビりながら歩く。
毎回獣が出てきそうな雰囲気にビビりまくりだ。
しかもこの鳥居から本殿まで全行程登りである。
途中未舗装区間や所々朽ちている木造階段もあるので怖いからと言って焦らない様に注意したい。
シシガミ様でも出てきそう雰囲気、いやシシガミ様ならまだいい。
問題はクマやらイノシシやら獣の類である。
忽然と姿を現す神秘的な空間
獣に怯え、薄暗い参道を10分15分程歩いただろうか、ようやく厳島神社境内への鳥居が現れた。
この山奥に忽然と出現する人口的で、崇拝されている建造物ではあるが所々老朽化が進んでいるこの感じ。
美しい。
鳥居をくぐり奥へと進むと何とも言えない神秘的な空間が広がっている。
右奥に見える建物が本殿、左に見える大きな岩は「胎内くぐり」と言いくぐれる構造になっている。
胎内くぐりの中。
中はとても暗く足元も悪い為細心の注意が必要だ。
入り口は大きいのだが出口はかなり狭いので大柄な方や荷物がある方は結構厳しいかもしれない。
この赤い橋は裏の山道へ続いている。
社殿の様子。
建物自体年季は入っているが、しっかりと管理が行き届いている様子だ。
こちらもごく最近の物だ。
これが鬼滅の刃で炭治郎が真一文字に切った岩!
という事でまずはご覧いただきたい、こちらが鬼滅の刃で炭治郎が切った大岩である!
本当にバックリ割れているこの大岩、炭治郎が鱗滝左近次の元で修行している時に切った大岩に似てませんか!?
ふと気づくと錆兎が出てきそうな雰囲気である。
実際はモデルや聖地になっている訳ではないが、あまりに見事に一刀両断されているので隠れ鬼滅スポットと勝手に称している。
現地の伝承ではかの武蔵坊弁慶が杖で突いて割ったとされている。
鬼滅ファンの方からしたら少しガッカリかもしれないが、歴史大好きな自分からするとどちらにせよ興味津々である。
ハプニング発生! スタンプが無い!?
一通り撮影し終えた所で七福神スタンプを押印しよう。
そう思いスタンプ台を探す事に。
・・・。
スタンプ台が見当たらない。
スタンプ台が見当たらない!?!?
もう一度境内を探すもどこを探せどスタンプ台が見当たらない・・・。
スタンプ台紙のマップには弁財天として記載されているのに配置されていなかったのだっっ!?
しかし今日は1月4日、七福神巡りの開催日が1月4日からなのでもしかしたら設置が間に合わなかったのかもしれない、と思う事にしよう。
神の面前で怒り心頭とは年始早々この先思いやられる。
という事で泣く泣く名草厳島神社を後にした・・・。
寄り道と街中ぶらりと、七福神
織姫神社
最勝寺から大移動の末、何とも言えない結果になってしまったが仕切り直そう。
スタンプはともかく参拝したい所である最勝寺と名草厳島神社は周れた。
しかしこの時点で朝イチでスタートした七福神巡りの旅は既にお昼過ぎ、ここはスタンプ数を稼ぐべく七福神が密集している市街地エリアを目指す事にした。
名草厳島神社で弁財天様を逃してしまったので再度弁財天様を目指そう、そう思い目的地に設定したのは織姫神社からすぐ西にある長尾弁天厳島神社。
ここであれば弁財天スタンプゲット&織姫神社参拝&市街地を軽く散策できるし、次の七福神へにアクセスし易そうだ。
もうお分かりの通り今日中に終わらす事は念頭になく、別日へ持ち越す事を決心している。
しかし、この決断がまたしてもハプニングを呼ぶ事になろうとはまだこの時は思いもしていない・・・。
という事で織姫神社に到着した。
折角なので参拝して行こう。
三が日明けの1月4日とあってかそこまで激混みという訳ではないが、周りに目をやると参拝や散歩、ランニングに観光と各々自分の時間を楽しんでいる様子だった。
織姫名物の朱色の急階段。
久しぶりに訪れたがやはりなかなかの勾配と段数だ。
登り切った所で振り返る。
広がる青空に眼下に広がる足利の街並み。
織姫神社は夜景スポットでもあり、ライトアップされている事もあるので時間がある方は是非夜にも訪れてほしい。また一味違った美しい景色が広がっている。
境内の様子。
まだまだ正月の雰囲気を残すもごった返す程の人混みではないので参拝し易い。
相変わらず美しい朱色である。
だが今回の目的はあくまで七福神参拝、さっとお参りを済まして後にする事に。
せっかくなので軽く街中をぶらつく
織姫神社麓の交差点から西へ向かってすぐの所に目的地である長尾弁天厳島神社があるのだが、折角なので軽く街中をぶらついて見る事に。
本来なら七福神巡りに集中すべきなのだがどうせもう今日中でのコンプリートは厳しい。
あるお店に飾ってあった置物。
閉店してからもかなり年月が経過したのだろう、全体的に老朽化が進んでいた。
中には現在も営業中の商店も存在する。
近代的な商業施設が立ち並ぶ中でこの様なノスタルジーな建物が共存している。
こちらは一本奥まった裏路地の風景。
素晴らしい。
是非とも「こちら第三路地裏探検隊。」でフォーカスして訪れたい。
「第三路地裏探検隊。」とは? こちらも是非ご覧下さい。
こちらもかなり味がある建物で、看板の通りパーマ屋さんだった様だ。
看板の文字が全てひらがなというのが個人的に高ポイント。
これも時代の流れ。
このパーマ屋さんが、そしてこの店主が地域の皆に愛されていた。
店主の人柄の良さがこの字からも滲み出ている。
誰でも自由に書き込めるのだろうか、広場に黒板が。
そして足元にはチョークで落書き。
これはノスタルジック過ぎる。
もう素晴らしいの一言。
近代という文字がいつの時を現していたのか、今となっては知る術もない。
長尾弁天厳島神社に到着、しかし・・・。
流石に時間が無いと長尾弁天厳島神社へと向かう。
市街地エリアを小さく一周し再び織姫神社前を通過、西へと歩みを進める。
すると10分も歩かないうちに真っ赤鳥居が見えて来た。
ここが弁財天が祀ってある長尾弁天厳島神社だ。
織姫神社からは目と鼻の先で十分徒歩でも訪れる事が出来る。
神社自体はかなり小さい。
早速スタンプを押印すべくスタンプ台を探す。
・・・。
無い。
無い!?
まさかのここでもスタンプ台無し!
・・・。
そう、ここは七福神スタンプラリーに関しては公式マップ未記載なのである!
境内には七福神巡りの看板もあるし、弁財天様を祀っている神社になるのでてっきり勘違い。
皆さんは良くマップをご確認のうえ巡礼して下さいませ。
:引用元 足利市観光協会 公式パンフレットより
まさかの弁財天2連敗、これは予想だにしていなかった。
朝イチからノンストップで周り続けているのに、この時点で押印されているのは最初に訪れた毘沙門天のみ。
何という事か。
スタンプ数を稼ぐべくお次は近くにある長林寺を目指す事にした。
ここは福禄寿が祀ってあるお寺で、長尾弁天からも歩いて行ける距離にある。
しかしここは車での移動をチョイス、駐車場へ戻る事に。
名草厳島神社に続き長尾弁天厳島神社でも手痛い歓迎。
新年早々弁財天に見放されてしまったというのか・・・。
福禄寿が待つ長林寺へ。
という事で早速やって参りました長林寺。
織姫神社麓の駐車場から車で5分程の距離にある。
織姫神社からも山を越える形で徒歩でも訪れる事が可能であるので、こちらもそれなりに人がいるかと思いきや自分のみ。
鳥の囀りと風で揺れる木々の音しか聞こえない静寂に包まれた世界、織姫神社は中々賑わっていただけに急に寂しさが襲って来た。
社殿も閉まっており閑散としていた。
この足跡を撫でるとご利益があるのだとか。
鎮座しておられるのが七福神の一柱・福禄寿様である。
これまでの苦労を優しく労ってくれる、そう思える様な優しいお顔立ちに少し感動。
そして念願の七福神スタンプの押印に無事成功!
本日のタイムリミットまでまだもう少し時間があるので駆け足でラスト七福神へ向かう事に。
本日ラストはついに押印、弁財天様
本日ラスト七福神は既に二連敗中の弁財天様をチョイス。
ここからだと美人弁天として有名な本城厳島神社が一番近いのでここを目指す事にした。
車で約10分ほど走った所で到着。
ここで美人証明なる物を発行してもらえるとの事。
そこまで広くない境内であるがしっかりと管理が行き届き美人弁天をメインに盛り上げている印象だ。
ここで本日3人目となる弁財天様に謁見。
スタンプ台も設置してありやっと弁財天スタンプを押印する事が無事に叶った。
次回へ持ち越し!
という事で美人弁天こと本城厳島神社で押印した所で本日はタイムアップ。
残りの4つは次回へ持ち越しとなった。
まさか立て続けにスタンプ台がないというハプニングに見舞われるとは思ってもいなかった。
とは言うものの、今回は自分が訪れてみたい所全て周れたので結果オーライと致しましょう。
次回周る事になる残りの4つ、大黒天様、恵比寿様、布袋尊様、寿老人様に関しても訪れた事のないスポットばかりで、とても楽しみだ。
次回の日程は決まっていないが、応募期限が1月31日までなのでそれまでにはもちろん達成する予定だ。
また以前足利に訪れた際の記事もご覧頂ければ幸いだ。
それでは皆様も良き足利七福神巡りを。
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